大切な方への出産祝いに。宮内庁御用達の銀のスプーン

新しい命の誕生を祝う出産祝い。ベビー服や赤ちゃんグッズなどを贈る人も多いのですが、最近では、銀のスプーンをプレゼントに選ぶ人が増えているそうです。幸せを願う気持ちが込められているという銀のスプーン。その意味やおすすめのブランドをご紹介します。

出産祝いに銀のスプーンを贈る意味
出産祝いにふさわしい銀のスプーンの選び方
宮内庁御⽤達ブランド・宮本商行の銀のスプーンとは
最上級の贈り物。シルバーベビースプーンの種類
出産祝いに喜ばれる、こだわりの銀のスプーンを

出産祝いに銀のスプーンを贈る意味

「幸運のお守り」として人気の銀のスプーン

銀のスプーンを出産祝いとして贈る風習はヨーロッパから始まりました。ヨーロッパには「Born with a silver spoon in one’s mouth」という言葉があります。「食べ物に困らない」「財産をもって生まれた」「裕福な家庭に生まれた」という意味があり、この言葉にならい、出産祝いに銀のスプーンをプレゼントするのです。

また、銀には魔除けやお守りの力もあるとされており、銀製品を贈ることで赤ちゃんを守り、幸せになるようにという願いも込められています。この風習が日本に渡り、生まれた赤ちゃんへの特別な贈り物として、銀のスプーンが選ばれるようになったのです。

出産祝いにふさわしい銀のスプーンの選び方

出産祝いにはどんな銀のスプーンを選ぶのがよいのでしょうか。ポイントは3つです。

① 赤ちゃんの使いやすさを考える

銀は昔から食器として使われてきたもの。飾りとして置いておくためのスプーンではなく、実際に赤ちゃんにカトラリーとして使ってもらえるようなものを選びましょう。持ち手が丸いデザインになっているものなら、離乳食を食べ始めた赤ちゃんにも使いやすくなります。赤ちゃんらしいかわいらしさも感じられるので人気です。

長く使ってもらいたいなら、あえてストレートな持ち手の物を選んでもいいでしょう。大人になってもデザートスプーンやコーヒースプーンとして使ってもらえます。

② その後の使い方も考える

同じ銀のスプーンでもアクセサリーとして贈るのも一つの方法です。ベビースプーンをモチーフにしたペンダントヘッドやチャームなどは、大人になっても違和感なく使ってもらえます。小さな誕生石を入れたものは、ファッションのアクセントにもなってくれます。

③ 名前や記念日を入れる

プレゼントとしての特別感をプラスできるのが、名前や記念日などを刻印したベビースプーンです。出生体重や生年月日などの刻印が入ったスプーンは、世界に一本だけの特別な思い出の品になります。

宮内庁御⽤達ブランド・宮本商行の銀のスプーンとは

140年の歴史を誇る、日本製の銀製品メーカー

ベビーギフトに最適なブランドとしておすすめしたいのが、日本製の銀のスプーンを作っている銀製品の専門店「宮本商行」です。本店は江戸時代に銀貨鋳造所があったことからその名がついた銀座にあります。明治13（1880）年に日本初の銀製品専門店として創業し、140年を超える歴史をもった老舗メーカーです。

長く使い続けられるようにとこだわった製品は、皇室や各宮家でも愛用されました。戦前は、厳しい審査の後に「宮内庁御用達」にも選定され、宮中晩餐会でつかわれる食器や贈答品の数々を納入していました。

現在も宮内庁御用達ブランドとして多くの記念品を納入。令和元年の即位の礼の饗宴の儀には、鳳凰をあしらった銀のボンボニエールを作成しました。また、親王様や内親王様がご誕生の際には、ベビースプーンを含むギフトセットを作り続けています。

熟練した職人の手仕事による、シンプルなデザイン

宮本商行の銀のスプーンの特徴は、シンプルで洗練されたデザインであること。厚めの銀地金を使い、柔らかい触り心地になるように工夫されています。スプーンと持ち手のバランスは、熟練した職人が生み出した黄金比。柔らかいあかちゃんの皮膚が触れても安全なよう、一つひとつ丁寧に磨き上げられています。職人の手仕事の中に、赤ちゃんの健やかな成長への願いも感じられますね。