縁起の良い工芸品特集
~新年に使いたい、おめでたい品々~
2024年も多くのお客様に工芸品をお楽しみいただき、ありがとうございました。日本工芸堂は2025年も、より多くの方々に素晴らしい工芸体験をお届けできるよう努めて参ります。日本工芸堂や各地の工芸品、各産地の取り組みにご関心をお寄せくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、新年にふさわしい「縁起の良い工芸品」をご紹介します。様々な意味が込められた「吉祥紋様」を施したお品や、華やかでおめでたい金色のお品、福を招く置物や新年に楽しみたい日本らしい道具などをセレクトしました。新たな1年をともに過ごしていく素敵な工芸品に出会い、みなさまにとって良い一年をなることを願っております。
1.<吉祥柄>健康長寿を祈る 有田焼のお取り皿
縁起のいい「染錦六瓢(そめにしきむびょう)」と、赤絵の「万暦(ばんれき)」がセットになった、有田焼の取り皿。6つのひょうたんが施された「六瓢(むびょう)」は「無病」息災の意味があります。賞美堂のCacomiシリーズの器は、使い勝手の良いサイズで幅広く活躍し、内側に薬味置の段差がついているため、お鍋の取り皿に最適です。年間を通して重宝すること間違いありません。
2.<吉祥柄>モダンな吉祥紋をあしらった 波佐見焼の豆皿
吉祥紋がモダンに配置された、波佐見焼の豆皿5枚セット。①子孫繫栄や商売繫盛など様々な意味をもつ「ひょうたん」、②不老長寿の象徴「菊」・福寿の連続を示す「唐草」・繋がりを意味する「麻の葉」が組み合わさった「寿紋」、③共に荒波を越えていくことから夫婦円満や家内安全を意味する「波千鳥」、④縁起物に象徴的な「松竹梅」⑤途切れることのない繋がりや幸福を示す「結び桜」。日常の食卓はもちろん、お祝いの際にも大活躍する縁起の良い豆皿です。
3.<吉祥柄>富士山が浮かび上がる江戸硝子のグラス
グラスの底の富士山は、型吹き成形という技術をより磨き上げることで実現されたもの。日本の伝統工芸の技術の高さを遺憾なく発揮した逸品であり、国土交通省観光庁後援の「おみやげグランプリ2015」ではグランプリと観光庁長官賞をダブル受賞しています。雪を冠ったガラスの富士山は、飲み物を注ぐとその色を山肌に映して輝きます。
一つのグラスで、青富士も赤富士も、黄金色の富士も、さまざまな姿を楽しむことができます。
富士は不死や長寿の象徴でもあり、海外の方へのお土産や、さまざまなお祝いのシーンを彩るグラスとしておすすめです。
>詳細はこちら
4.<金色>日の出のような金沢箔 漆ペアカップ
マットな質感の艶消漆の上に大胆に配置された純金プラチナ箔の円が、まるで日の出のように美しく映える、華やかな漆カップのペアセット「永&久」。2つ並べて置いた際に浮かび上がる箔の繋がった様子が、縁を感じさせます。結婚祝いや長寿祝いなど、ギフトとしてもおすすめ逸品です。
5.<金色>金箔を纏った 山中塗のダルマカップ
北陸の技術が結集した、華やかな金色のダルマカップ。「箔衣」シリーズは、「切り回し」技法で職人技の手によって貼り合わせられた「金沢箔」の上に、「山中塗」の拭きうるしを施して仕上げられています。本体の下地は金属加工に優れた新潟県燕三条のステンレスカップ。福井県の「越前和紙」のコースターも付属しており、ものづくりが盛んな日本海側地域の様々な技術を楽しむことができる逸品です。
6.<福を招く置物>招き猫3種類
可愛らしいサイズと温もりのあるちりめんの質感で、日常にそっと福を招いてくれそうな木目込人形の招き猫。胴体に布地を貼り付ける江戸木目込人形は、生きているかのような自然な佇まいに愛着が湧きます。各色には風水的な意味もあり、「無垢・リラックス」の意味を持つ白色はリビングや寝室などに置くのに最適です。開店祝い等はもちろん、ご自宅用にもおすすめしたい、人気のお品です。
淡路瓦(いぶし瓦)で仕上げられた招き猫。素材は淡路島の天然の土のみで、約200万年前の地層の土を使用し職人が手づくりしています。「金運を呼ぶ右手上げ」と「人とのご縁を結ぶ左手上げ」があり、上げている手によって意味が異なります。
>詳細はこちら
瀬戸焼の招き猫、「SETOMANEKI」。シンプルでモダンなフォルムと、やきものならではの温かみのある質感が特徴的です。おめでたい紅白のカラーのセットと、お部屋に馴染みやすいシックな黒・灰色のセットがございます。様々なお祝い事の際のギフトに人気のお品物です。
7.<福を招く置物>愛らしい 有田焼のクマ
縁起の良いモチーフとして世界中から愛される「クマ」に有田焼の加飾が施された磁器製フィギュア。伝統的な古伊万里の文様をモダンな生活空間にも調和するようにアレンジされたデザインは、紅葉をイメージした配色で日本らしさを表現しています。ご家庭におひとつ置いておけば、つぶらな瞳と目が合う度に、小さな幸せを感じられるでしょう。
8.<福を招く置物>津軽びいどろの透明感あるふくろう
津軽びいどろの定番シリーズである「ふくろう」は、青森県伝統工芸士でもある篠原義和がひとつひとつ手作業で造り上げる、職人の勘と技術が詰まったシリーズです。青森県の林檎農家では、作物の成長を妨げる害虫対策もする味方。古来からも縁起が良いとされています。
良く首が回ることから”お金に困らない"、夜目が利くことで”見通しが良い”ことの象徴とされています。
>詳細はこちら
9.<新年に>京都の老舗を集めたかるた
100年続く京都の老舗を集めた「京都100年かるた」。読札に書かれている内容は1店舗ずつ直に足を運んで聞いて回った情報をもとに作られているというから驚きです。読札に入りきらなかった情報や、京都の100年を旅するMAPが付属のリーフレットに掲載してあるので、京都の歴史を学びながら遊べます。京都旅行の予習にも使える唯一無二のかるたで、親戚や友人などとの集まりに持っていけば、盛り上がること間違いありません。
10.<新年に>持ち運べる書道具セット
様々な伝統工芸が1つのセットになった、持ち運べる書道具セット。お正月に限らず、普段使いしやすいコンパクトな大きさや形が魅力です。佐賀県の有田焼の硯・広島県の熊野筆の特注筆・三重県の鈴鹿墨が用いられており、日本の伝統工芸の魅力を存分に味わうことができます。出先でさっと取り出して一筆書けば、粋な印章を与え、会話も弾みます。自分用としてだけでなく、日本文化に関心のある外国の方にプレゼントしても、きっと喜ばれるでしょう。
縁起の良い工芸品とともに幸せな一年を
今回ご紹介した品々に限らず、伝統的なデザインの多くは縁起の良い意味が込められています。何気なく見過ごしていた図柄やモチーフの意味も、少し調べてみると、見方が変わってくるかもしれません。様々な意味の込められた工芸品に囲まれながら、豊かな2025年を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ブログ記事:縁起のいい和柄とは?意味は?日本の伝統的な文様16選