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記事: その技に触れたい。伝統工芸が見られる場所

その技に触れたい。伝統工芸が見られる場所
#工芸を知る

その技に触れたい。伝統工芸が見られる場所

「伝統工芸品を使ってみたい」と思ったとき、どんなものがあるのかまずは見てみたいという方は多いようです。どんな手触りなのか、どのくらいの大きさがあるのか、手に取って、目で見てから、自分の暮らしにあうものを選びたい。そんな方に、伝統工芸品が見られる場所をご紹介します。

 

地域の伝統工芸が学べる伝統工芸館

日本全国にある伝統工芸品のうち、100年以上継続した歴史を持ち、技術を継承してきた日常生活に使う伝統工芸品を「伝統的工芸品」として経済産業大臣が指定しています。全国には230を超える伝統的工芸品があり、各県には地元の伝統的工芸品を展示、販売する伝統工芸館があります。

伝統工芸館とは

全国にある伝統工芸館は約30。各県にある伝統的工芸品を中心に、地域で継承されている工芸品を展示しています。伝統的工芸品に指定されていなくても、薩摩切子のように高い技術を誇る工芸品は多数あります。地域の人にも知られていない工芸品なども展示されており、地元だからこそ残っている歴史や、技術について学ぶこともできます。

定期的に職人の実演が行われていることも。職人の言葉で伝統工芸品の魅力を教えてもらえるのも魅力です。販売を行っているところも多く、気に入ったものはその場で購入できます。

各工芸館では、地元の伝統工芸品を常設展示しているだけでなく、定期的に企画展も行っています。一つの工芸品の歴史を深く掘り下げたり、素材や技術をテーマに他県の工芸品を取り上げるなど、工芸品の知識が楽しく深められます。

また、地元の工芸作家の作品を展示するギャラリーを持っているところも。伝統技術に加え、若手職人によるオリジナリティにあふれる意欲的な作品に触れる機会にもなります。

(一財)伝統的工芸品産業振興協会「全国伝統工芸館情報」のページへ

全国の伝統工芸品を集めた「伝統工芸青山スクエア」

各地に伝統工芸品をめぐる旅に出るのも楽しいのですが、いろいろな工芸品を一カ所で見比べてみたい、という方におすすめなのが「伝統工芸青山スクエア」です。伝統的工芸品の振興を図る団体、伝統的工芸品産業振興協会が運営するアンテナショップで、全国の伝統工芸品が集められています。

その数約130工芸。全国の漆器を見比べたり、産地による焼き物の違いを感じたり。全国の産地から集められているからこそわかることもありますよ。2週間サイクルで特別展も開催。各地域の伝統工芸品がたくさん展示されるので、気になる工芸が登場する際は必見です。

伝統工芸青山スクエア のページへ

 

バイヤーの確かな目が光るセレクトショップ

伝統工芸館が工芸品のジャンルで商品を集めるのに対し、セレクトショップは職人の技やセンス、思いを受けて商品を選び、販売しているの大きな違いです。職人さんの技や思いを知ったバイヤーが、一つひとつ選んできた商品が並べられており「工芸品が欲しいけれど、どんなものを選んだらいいかわからない」という人におすすめです。一つひとつの工芸品について、詳しく説明してもらえる楽しみもあります。

日本工芸堂 HAMON GALARY

日本工芸堂の取り扱い商品を展示しているのが、築地近くのitadaki BLDG.の2階にある工芸品展示所HAMON GALARYです。江戸切子に薩摩切子、越前漆器、別府竹細工、大舘曲げわっぱなど、日本工芸堂が日本中からセレクトした工芸品を展示しています。

一つひとつ、職人に話を聞いて「ぜひ、多くの人にその想いと技術を知ってもらいたい」と思うものだけをセレクト。受け継がれた技の向こうにある、多くの職人の想いを知って、工芸品をつかってみたいと思う方は、ぜひ、お越しください。

東京都中央区湊3-5-2 itadaki BLDG.2F(要予約)

HULS Gallery Tokyo

東京・シンガポールを拠点に日本の工芸品を発信している株式会社HULSのギャラリーです。おしゃれなレストランのシェフのニーズにもこたえる洗練されたスタイルの工芸品が並びます。

箸やスプーンなどのカトラリー、食器などの焼き物も多く、ユニークで美術品のように美しい、モダンな工芸品が多いという特徴もあります。

東京都港区赤坂6-4-10 赤坂ZENビル2F

 

よく知られた伝統工芸品なら百貨店

工場生産される工業品と比較すれば、少し高価な日本の伝統工芸品。間違いのないものを選びたいけれど、小さなギャラリーは敷居が高い。そんな方は百貨店に行ってみるのもおすすめです。

ギフトにも喜ばれる工芸品が並ぶ食器売り場

日常生活に使うものを多く作っているのが伝統工芸品。日々使うということで、食器や生活雑貨が多いという特徴があります。百貨店の食器売り場に行けば、漆器のお椀や箸、陶器の湯飲み、切子やハンドメイドガラスのグラスなどが並んでいます。百貨店なので、品質は間違いないのですが、芸術的価値を感じさせるクラスのものも多く、その分お値段も高め。ギフトや自分へのご褒美としては、満足度の高い商品に出会えるでしょう。

職人の実演も楽しめる催事

製法など、詳しい話も聞いてみたい場合は、百貨店で開催される催事に注目してみましょう。毎年多くの百貨店で「伝統的工芸品展」が開催されています。全国から伝統工芸品が集まるだけでなく、職人の実演や製作体験も行われます。

伝統的工芸品が集まる催事だけでなく、地域を特集した催事にも工芸品が出展しています。百貨店催事はグルメに注目が集まりがちですが、工芸品のコーナーにも、ぜひ、足を運んでみてください。

 

見て、触れて。伝統工芸の魅力を体感

「伝統工芸品がある暮らしをしてみたい」と思ったら、まずは、いろいろな伝統工芸品を見て、触れるところから始めてみましょう。「高価だから良いもの」「歴史があるから良いもの」などの言葉では言い表し切れない、職人の手仕事だからこその魅力が、必ず見つかるはずです。

その工芸品のどんなところが好きなのか、どんなときに使いたいのか、イメージをたっぷり膨らませれば、毎日に暮らしを豊かにしてくれる自分だけの逸品や、贈る相手への想いを感じられるギフトが見つけられます。

「こんなものがほしい」というイメージが固まったら、ぜひ、日本工芸堂のオンラインショップでも、気に入った工芸品を探してみてください!

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