天満切子
大阪

天満切子の由来
大阪の天満は、ガラスと縁が深い地域です。大阪天満宮正門脇に「ガラス発祥の地」の碑があり、江戸時代に長崎のガラス商人 播磨屋久兵衛の指導のもと天満宮近くで作っていたといわれています。数十年前まで、同心・与力町界隈は多くのガラス工場で活気に溢れており、その同心で宇良武一が切子職人として四十余年の経験を元に、「切子工房RAU」を創業したのがはじまりです。そこで、今までにない輝きを引き出す技法で作られた切子を「天満切子」と命名しました。
天満切子の特徴
「天満切子」は色被せガラスにU字型のカット(蒲鉾彫り)を施し、底の厚みを利用したカット模様が側面部分に映り込むことでいっそう輝きが増します。薬品処理をせず、全ての工程を手作業で行い、職人が手間と時間をかけて一品ずつ完成させていますので、宝石のように美しく、万華鏡のように輝く「天満切子」は、見るものを飽きさせません。どうぞ光にかざしてご覧ください。
