コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: ずっと使えるメイドインジャパンを、日々の暮らしに

ずっと使えるメイドインジャパンを、日々の暮らしに
#工芸を知る

ずっと使えるメイドインジャパンを、日々の暮らしに

生きるための知恵と生活の豊かさを求めて各地で生まれた伝統工芸品の技術は、今も脈々と受け継がれています。最近では伝統を伝えるだけでなく、その技術を時代とともに変化させ、現在の生活にも適応したモダンな商品も生まれています。

日々の生活に取り入れて、身の周りを華やかにしたり周囲との話題づくりをしたりできる、そんなおしゃれな伝統工芸品の魅力を再発見しましょう。

日々の料理が楽しくなるキッチン雑貨

毎日のように使うカップやプレートなどの食器類は、いわば生活必需品ですが、いつも同じ食器を使ってマンネリ化してしまってはいないでしょうか。ワンアイテムでも、いつもと違う食器を取り入れて、食卓をもっと明るく楽しくしたいものです。

そんな方におすすめなのが、やきものです。日本には各地で特徴の異なるさまざまなやきものが存在し、最近では現代のライフスタイルに合うようにアレンジされた商品も数多く見られます。

例えば有田焼。「今」の食卓にしっくりくる有田焼の制作に取り組む「ARITA PORCELAIN LAB」は、日本の四季を取り入れたシンプルでモダンなカップが人気。プレートや茶碗、小鉢といったさまざまな種類の食器は飽きがこないように考え抜かれたデザインで、どんなインテリアにも合わせやすく、飲食店などでも利用されている優れものです。

また、香川県で産出される高級石「庵治石(あじいし)」を使ったキッチン雑貨もおすすめ。ランチョンマットやコースター、箸置きといった商品は石材だけあって重量感たっぷり。食卓ではあまりお目にかかることのないその素材感がなかなかユニークで、ダイニングスペースを彩るワンポイントとなります。お客さんを招く日やお祝い事など特別な機会だけでなく、いつもと違った雰囲気を味わいたいときに取り入れてみてはどうでしょう。

オフィスやプライベートルームのデスク周りをおしゃれにも

ストレスが溜まりやすい職場や自分だけのスペースであるプライベートルームは、できるかぎりリラックス効果を与えてくれる場所にしたいもの。目のつく所に気分を上げられるようなアイテムを置いておくだけで、心持ちは大分変わってきます。そんなひと工夫加えたプライベートスペースづくりを手伝ってくれるアイテムを紹介しましょう。

ユニークな文具は癒し効果バツグン

古くから瓦屋根作りを手がけてきた山梨県の一ノ瀬瓦工場が今、おもしろい取り組みをしています。素材の強さと美しさを生かして、屋根瓦以外の商品製造に挑戦しているのです。それは、一見すると瓦と同じ素材を使っているとは思えない雑貨たち。

バナナやリンゴ、少し歪んだサイコロの形をしたオブジェをはじめ、ペン立てや小物入れ(ボウル)など、デスク周りをおしゃれに見せるアイテムは魅力的です。その重量感や強度を利用して瓦の本質を変えることなく日本の伝統を伝える雑貨は、オフィスでの話題づくりにも一役買ってくれそうです。

茶器で知られる南部鉄器もデザイン雑貨に大変身

岩手県の水沢で知られる伝統工芸品といえば、南部鋳物。南部鉄器や南部鉄瓶の急須などは、体に良いとされる鉄分補給ができることや長年使える耐久性などから多くの人に愛されています。

最近では現代生活にマッチしたおしゃれな急須も販売されており、若者からの人気も上昇。また、鉄の重量感でしっかりと本を支えられるブックエンドやモダンなフォルムの灰皿など、素材感を利用したデザイン雑貨も生まれており、今注目の伝統工芸品といえるでしょう。
→ 「南部鉄器」について詳しく見る

部屋を彩るモダンなインテリア

生活の基盤となる自宅は、自分や家族のためにも、そして来客のためにも、常に心地よく過ごせる空間にしておきたいもの。そこで素敵なお部屋の演出にひと役買ってくれるのがデザイン雑貨です。家具やインテリアに日本の伝統工芸を使ったデザイン雑貨を取り入れて、温かくておしゃれな雰囲気を演出しましょう。

京都の片山文三郎商店は、京鹿の子絞り染めを用いたミニランプを手がけています。国内外から評価される「絞り」部分のチクチクと尖った感じを生かした形状は立体感があり、印象的です。暗い部屋で明かりを点すと愛らしいフォルムが安心感を与えてくれます。間接照明として使えるほか、廊下灯やオブジェとしても使用できます。

また、富山県高岡市の鋳物ブランド「能作」が手がける風鈴は、くつろぎ空間の演出にぴったり。真鍮製の素材を風鈴に使う独特の発想も去ることながら、特筆すべきはその音色。見た目の重量感からは想像できないほど透明感のある澄んだ音が鳴り、世界中のバイヤーから注目を集めています。滑らかな曲線を描くフォルムは、もはやアート作品。そのほかにも、自在に形を変えてかご状にできる柔らかい錫製のプレートやフォルムの美しい花瓶などもあるので、好みの雑貨を探してみましょう。

周囲に自慢できる、ファッション雑貨に取り入れた伝統美

京都にある風呂敷専門店「京都 掛札」は、「若者でも気軽に使える風呂敷」をコンセプトに、トートバッグにもなる風呂敷を製造販売しています。古くから伝わる伝統文様に遊びを加え、ポップなデザインにアレンジしたものです。丈夫であり変幻自在でもある風呂敷をバッグとして使用すれば、重い物も運べて気軽に洗濯もできる実用的なアイテムになります。伝統とモダンを掛け合わせたデザインは、持ち歩くだけでファッションセンスをグッと引き上げてくれます。

富山県高岡市の金属加工技術を用いた「NAGAE+(ナガエプリュス)」の錫アクセサリーも、ファッション小物に伝統を生かしている一例です。誰にでもなじみやすい錫製のアイテムは、シンプルでどこか大人っぽさを感じさせるデザインが特徴。鋳造の工程で越前の手揉み和紙やイタリアの水彩紙を使用し、表面に美しい凹凸をつけています。女性へのギフトとしても人気です。

このように職人の手で伝え作られてきた繊細な品々は、現代の生活にもマッチするようにとさまざまな工夫が施され、今一度注目を集めています。その一つひとつは長年使い続けられるように、実用性を考え抜かれたものばかりです。日本の「いいもの」を取り入れて、日々の生活をより豊かにしてはいかがでしょうか。

【あわせて読みたい】
「伝統工芸の魅力」記事一覧