コンテンツへスキップ

ショッピングカート

カートが空です

記事: 曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説

曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説
#工芸を知る

曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説

曲げわっぱのお弁当箱を買おうと思ったけど、種類が多くて迷っている方へ。この記事では、塗装の違い・使い方・お手入れ・産地の特徴をまとめて解説します。読み終わると自分に合う一本が選べるようになります。

日本工芸堂では大館曲げわっぱを取り扱っており、春の新生活シーズンや秋の新米の時期を前後して、ご購入やご相談が特に多くなります。職人が手がけた曲げわっぱを実際に仕入れ・販売してきた経験をもとに、選び方のポイントを正直にお伝えします。

先に選び方の目安をまとめると

木そのものの風合いを楽しみたい方は白木(無塗装)、長く使いながら経年変化を楽しみたい方は漆塗り、お手入れのしやすさを重視する方はウレタン塗装が選択肢になります。

▶ あなたに合う曲げわっぱの選び方を見る

そもそも曲げわっぱとは

曲げわっぱとは、スギやヒノキなどの生の木の板を、特殊な技法で曲線に曲げて、継ぎ目を山桜の皮で綴じ、底をつけた器のこと。お弁当箱のイメージがありますが、この技法でつくられたおひつや食器、ひしゃく、神社などで使用する神具もすべて曲げわっぱなのです。まずは曲げわっぱの歴史や由来について触れてみましょう。

曲げもの、曲げ、めんぱ、めっぱ・・・各産地の曲げわっぱにも色々な名前があるのはなぜ?

今、木を曲げてつくったお弁当箱は、曲げわっぱという名前で知られていますが、実は地域によって呼び名が違います。なぜなら、「わっぱ」は各地域の人々によってつくられはじめ、地域に根付いたものだから。

いろいろな呼び名があるにも関わらず曲げわっぱの呼び名が有名になったのは、おそらく秋田県の大館曲げわっぱが日本で唯一、国の伝統的工芸品として認められているからでしょう。

地域によって、素材がスギだったりヒノキだったり、その他の木だったり、漆塗りだったり、少しずつ作り方が違いますが、100%木材でできているのはどこも同じ。各産地にいろいろな曲げわっぱがあります。

  • 青森県:ヒバの曲物
  • 秋田県:大館曲げわっぱ
  • 福島県:檜枝岐ワッパ
  • 静岡県:井川めんぱ
  • 栃木県:日光曲物
  • 群馬県:入山メンパ
  • 長野県:木曽檜のめんぱ
  • 福岡県:博多曲物

このほかにも「○○曲げ」などいろいろな名前で呼ばれているものがあります。多くは地元で取れた木が使われており、地元の人にとっては一層愛着が湧く伝統工芸品です。


曲げわっぱの歴史

日本ではじめて曲げわっぱを使ったのは、一説によると木こり。スギの木を曲げて桜の皮で止めたお弁当箱を使っていたともいわれています。また、東南アジアなどにも似たような木製の箱があるのを考えると、木を曲げて箱や食器をつくる技術は中国に由来すると思われます。

各産地でいろんな伝承がありますが、ここでは国の伝統的工芸品に指定されている大館曲げわっぱと、無形文化財に指定されている博多曲物(はかたまげもの)の歴史について触れてみましょう。

大館曲げわっぱの故郷・秋田県大館で曲げわっぱの生産が活発になったのは約400年前、関ヶ原の戦いの後です。藩内の豊かな木材を使ってつくられはじめ、やがて藩の特産品にまでなりました。

福岡県の博多曲物は、日本書紀に登場する応神天皇が誕生したお祝いとしてはじまったといわれています。本格的に作られるようになったのは約300年前だそうです。どちらの話もその地域と密接に結びついており、曲げわっぱが古くから馴染みある食器であることがうかがえます。


曲げわっぱの種類と塗装の違い|白木・漆・ウレタンを比較

曲げわっぱを選ぶときに最初に決めるべきなのが「塗装」です。見た目だけでなく、お手入れのしやすさ・機能・価格がすべて変わります。以下におおまかにまとめていますのでご覧ください。

白木
(無塗装)
漆塗り ウレタン
塗装
調湿機能 あり あり なし
お手入れ やや手間 やや手間 簡単
食洗機 不可 不可 不可
価格帯 中 高 低〜中
耐久性 高
(使うほど育つ)
高
(使うほど育つ)
普通
向いている人 木の香りを
楽しみたい方
本格派・
長く使いたい方
手軽に毎日
使いたい方

迷ったときの目安
木の風合いを重視するなら「白木」、長く使いながら変化を楽しむなら「漆塗り」、毎日の扱いやすさを重視するなら「ウレタン塗装」。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

白木(無塗装)

木そのものの香りと調湿機能を最大限に活かせるのが白木。ごはんがふっくら保てる本来の機能はここが一番発揮されます。ただし水分や油分を吸いやすいため、使い始めのお手入れにコツが必要です。

漆塗り

漆を塗ることで木の表面を保護しつつ、調湿機能も保持。使い込むほどに漆の艶が増し、経年変化を楽しめます。価格は高めですが、きちんとお手入れすれば何十年も使える「一生もの」になります。

ウレタン塗装

プラスチック系の塗料で表面をコーティングしているため、油汚れも落としやすく初心者向き。ただし木が呼吸しないため、調湿機能はありません。まず曲げわっぱを試してみたい方の入門としては選びやすい選択肢です。

塗装ごとのより詳しい違いや選び方は、別の記事でも解説しています。
▶ 曲げわっぱの弁当箱、無塗装・漆・ウレタンの違い


曲げわっぱの魅力と人気の秘密

Instagramなどでも、おしゃれで美味しそうなお弁当として紹介されることが多い曲げわっぱ。その魅力と人気の秘密はどこにあるのでしょう。


人気の理由1:冷めてもおいしい