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記事: 曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説

曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説
#工芸を知る

曲げわっぱの選び方完全ガイド|種類・塗装・手入れまで徹底解説

曲げわっぱのお弁当箱を買おうと思ったけど、種類が多くて迷っている方へ。この記事では、塗装の違い・使い方・お手入れ・産地の特徴をまとめて解説します。読み終わると自分に合う一本が選べるようになります。

日本工芸堂では大館曲げわっぱを取り扱っており、春の新生活シーズンや秋の新米の時期を前後して、ご購入やご相談が特に多くなります。職人が手がけた曲げわっぱを実際に仕入れ・販売してきた経験をもとに、選び方のポイントを正直にお伝えします。

そもそも曲げわっぱとは

曲げわっぱとは、スギやヒノキなどの生の木の板を、特殊な技法で曲線に曲げて、継ぎ目を山桜の皮で綴じ、底をつけた器のこと。お弁当箱のイメージがありますが、この技法でつくられたおひつや食器、ひしゃく、神社などで使用する神具もすべて曲げわっぱなのです。まずは曲げわっぱの歴史や由来について触れてみましょう。

曲げもの、曲げ、めんぱ、めっぱ・・・各産地の曲げわっぱにも色々な名前があるのはなぜ?

今、木を曲げてつくったお弁当箱は、曲げわっぱという名前で知られていますが、実は地域によって呼び名が違います。なぜなら、「わっぱ」は各地域の人々によってつくられはじめ、地域に根付いたものだから。

いろいろな呼び名があるにも関わらず曲げわっぱの呼び名が有名になったのは、おそらく秋田県の大館曲げわっぱが日本で唯一、国の伝統的工芸品として認められているからでしょう。

地域によって、素材がスギだったりヒノキだったり、その他の木だったり、漆塗りだったり、少しずつ作り方が違いますが、100%木材でできているのはどこも同じ。各産地にいろいろな曲げわっぱがあります。

  • 青森県:ヒバの曲物
  • 秋田県:大館曲げわっぱ
  • 福島県:檜枝岐ワッパ
  • 静岡県:井川めんぱ
  • 栃木県:日光曲物
  • 群馬県:入山メンパ
  • 長野県:木曽檜のめんぱ
  • 福岡県:博多曲物

このほかにも「○○曲げ」などいろいろな名前で呼ばれているものがあります。多くは地元で取れた木が使われており、地元の人にとっては一層愛着が湧く伝統工芸品です。


曲げわっぱの歴史

日本ではじめて曲げわっぱを使ったのは、一説によると木こり。スギの木を曲げて桜の皮で止めたお弁当箱を使っていたともいわれています。また、東南アジアなどにも似たような木製の箱があるのを考えると、木を曲げて箱や食器をつくる技術は中国に由来すると思われます。

各産地でいろんな伝承がありますが、ここでは国の伝統的工芸品に指定されている大館曲げわっぱと、無形文化財に指定されている博多曲物(はかたまげもの)の歴史について触れてみましょう。

大館曲げわっぱの故郷・秋田県大館で曲げわっぱの生産が活発になったのは約400年前、関ヶ原の戦いの後です。藩内の豊かな木材を使ってつくられはじめ、やがて藩の特産品にまでなりました。

福岡県の博多曲物は、日本書紀に登場する応神天皇が誕生したお祝いとしてはじまったといわれています。本格的に作られるようになったのは約300年前だそうです。どちらの話もその地域と密接に結びついており、曲げわっぱが古くから馴染みある食器であることがうかがえます。