【伝統工芸の返礼品】日本の手仕事で心のこもったお返しを
日本には贈り物の文化があり、人生の節目においてそれぞれにふさわしい贈り物のマナーがあります。また、欧米の文化が定着した現代でも、奥ゆかしいお返しのマナーがあり、そうしたマナーを知っておけば、目上の人への対応も安心です。
心が込もったものは何でもうれしいものですが、温もりが伝わる伝統工芸品をお返しの品にしてみてはいかがでしょう。結婚、出産、快気祝い、その他の御礼について、マナーやおすすめの伝統工芸品をまとめました。
お返しは半返しが基本(内祝い、香典返しなど)
贈り物をいただいたら、お返しするのが基本。いただいた額の半額(「半返し」)と考えると間違いがありません。
お返しには、次のような名目があります。
- 結婚、出産など…内祝い
- 御礼、香典返し
- お中元・お歳暮(基本的に、お返しは必要ないとはいわれます)
「半返し」というのは慣習であって、必ずしも従わなくてもいいです。親しい間柄などで値の張るものをお返しとして贈ると、かえって相手に気を使わせてしまう場合もあります。
「感謝の気持ちを込めて」ということがポイントですので、値段だけを基準にするのではなく、相手が喜んでくれる良い品を選びたいです。
名目ごとのお返しの例
お返しの例としては、次のようなものが一般的です。
- 出産…一般的によく選ばれるのは、タオル類、洗剤などの消耗品、日持ちのする食品
- 結婚…とくに決まりはありません
- 新築祝い…菓子折り、タオルなど
とはいえ、最近ではその人のライフスタイルに合わせたものや、個性やセンスの効いたものが贈られることも多く、そういったものが喜ばれています。要は心が込もっていることが大切です。
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温もりのある伝統工芸品のお返し
先方の心のこもった贈り物へのお返しは、お決まりのものや、形がなくなってしまうものではなく、印象に残り、喜ばれる品にしたいです。自分ではなかなか買う機会がないかもしれませんが、センスの良い工芸品などは、もらうとうれしいものです。
結婚の内祝いには、ペアの江戸切子グラスや、めでたい蒔絵があしらわれている漆器もいいです。オーダーメイドを受け付けている工房もあるので、名入れをしてもらうのも一案。出産の内祝いにも最適です。
普段使いの漆器なら、さまざまな名目の半返しのコンセプトに沿った御礼の品となるでしょう。豪華すぎず、実用に適した品は、「お返し」として贈るのにふさわしいです。
木曽の漆器は、丈夫で長持ちするため、普段の食事にも使っていただくことができます。
入学祝いのお返しや快気祝いなどは、センスの効かせたものが喜ばしさを倍増させ、印象に残る御礼となります。食料品や日用品が贈られることも多いですが、相手の方の年齢や好みに合わせて、洒落た伝統工芸品を贈るのもよいでしょう。
どのような機会にお返しを贈るときも、相手の状況を考えるのがマナー。サイズが大きいものや重たいものなどは、相手の負担になる可能性があります。価格もサイズもちょうど良いものを選びたいです。
多くの選択肢の中から最適なものを
お返しのマナーとして、「贈るタイミング」も考慮したいです。
あまり早すぎると、前々からお祝いをもらうことを期待していたという印象を与えてしまいますが、遅すぎても、相手に心配をかけてしまう場合があります。しかし、贈り物を贈られる時期には、何かと忙しく、ゆっくりと買い物に出かける暇がないことも多いです。
そこでおすすめなのが、通販サイトを利用すること。店に出向かないでも、多種多様な商品の中からお返しを選ぶことができます。伝統工芸品も、通信販売で購入することが可能です。
ただし気を付けたいのが、サイズ感や質感です。ウェブページ上の画像をパッと見ただけでは、正確な大きさが把握できないこともありますので、具体的なサイズを必ずチェックしましょう。質感についても、画像からイメージするだけではなく、商品の説明文で素材を確認したほうがいいです。
こうしたことに注意し、ぜひ御礼の気持ちをうまく表現できる品を選んでほしいです。
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