コンテンツへスキップ

ショッピングカート

カートが空です

記事: 土鍋が変える、いつもの食卓|長谷園東京店で教わった伊賀焼3種の楽しみ方

土鍋が変える、いつもの食卓|長谷園東京店で教わった伊賀焼3種の楽しみ方
#取り組み

土鍋が変える、いつもの食卓|長谷園東京店で教わった伊賀焼3種の楽しみ方

土鍋は、冬だけの道具ではありません。炊きたてのご飯を味わう日常も、仕事終わりに一杯とともに燻製をつまむ夜も、卓上で焼きたてを分け合う休日も。火にかける時間そのものを、少し豊かにしてくれる道具です。

伊賀焼の窯元、長谷園東京店にて、土鍋コーディネーターの竹村さんから、三種類の土鍋の基本的な使い方を教わる機会がありました。

ご飯を炊く「かまどさん」、燻製を楽しむ「いぶしぎん」、卓上で焼きものをつくる「やきやきさん」。それぞれに異なる役割がありながら、共通していたのは、土の力で食材の持ち味を引き出し、食卓に人が集まる時間をつくることでした。

火加減を気にせず、炊きたてを待つ|かまどさん

火加減をほとんど必要としない、伊賀焼のお釜

土鍋でご飯を炊くことに、少し構えてしまう方もいるかもしれません。火加減が難しそう、吹きこぼれそう、お手入れも大変そう。そんな印象を持つ方にこそ知っていただきたいのが、「かまどさん」です。

二重の蓋がほどよい圧力効果を生み、途中で火加減を調整することなく炊き上げられる炊飯土鍋です。外蓋と内蓋の穴の位置がずれているため、吹きこぼれを抑えながら、米一粒一粒にしっかりと熱を届けます。

伊賀の粗土が持つ蓄熱性と遠赤外線効果によって、炊き上がりはふっくらとした仕上がりに。冷めてもおいしさを感じやすく、お弁当やおにぎりにも向いています。

今回は、YAOYOROZU代表の澤田さんに石川県のお米をご提供いただきました。多くの炊飯器や土鍋を試した結果、ご自宅でも「かまどさん」を愛用されているそうです。

石川県オリジナルのブランド米「ひゃくまん穀」と、かつて加賀百万石の藩主・前田家への献上米を生産していた土地のお米。土鍋の蓄熱と米そのものの味わいが重なり、炊きたてを囲む時間の豊かさをあらためて感じました。

使用した土鍋
伊賀焼 お釜 | かまどさん | 三合炊き | 長谷園

ご提供いただいたお米
①石川県オリジナルのブランド米「ひゃくまん穀」(産地:石川県能美郡川北町)

②加賀百万石の藩主「前田家」への献上米を生産していた町のお米(産地:石川県金沢市忠縄町)

※お米はYAOYOROZUさんにご提供いただきました。

部屋で気軽に、本格的な燻製を楽しむ|いぶしぎん

 

いつもの食材を、香り豊かな一皿へ

居酒屋で「燻製」という文字を見つけると、つい頼みたくなる。そんな方も多いのではないでしょうか。「いぶしぎん」は、自宅でも気軽に燻製を楽しむための土鍋です。

本体と蓋の間に水を張ることで密閉性を高め、煙や香りが外へ漏れにくい構造になっています。室内で燻製をつくるときの、煙や匂いへの不安を和らげてくれる、よく考えられた道具です。

土鍋の遠赤外線効果により、食材には短時間でもしっかりと香りが移ります。ソーセージ、うずら卵、チーズ、ちくわ、プチトマト。身近な食材にひと手間加えるだけで、晩酌の一皿が少し特別なものになります。

蓋を開ける瞬間に立ちのぼる香りも、燻製ならではの楽しみです。料理が完成するまでの時間から会話が生まれ、食卓をゆっくりと整えてくれます。

使用した土鍋
伊賀焼 燻製土鍋 | いぶしぎん | 小 | 長谷園

使用した食材
・ソーセージ
・ウズラ卵水煮
・QBBベビーチーズ、竹輪
・プチトマト

卓上に火を置き、焼きたてを分け合う|やきやきさん

煙を抑えながら楽しむ、卓上グリル

卓上で焼きものを楽しみたいけれど、煙や匂いが気になる。そんな悩みに応えてくれるのが、微煙陶炉「やきやきさん」です。

炉の形状によって炎をやわらかく包み、温度が上がりすぎないように設計されているため、煙が出にくいのが特徴です。陶板の下にある大きな炉が熱を穏やかに保ち、食材をじっくりと焼き上げます。

また、伊賀の粗土は蓄熱性が高く、陶板に食材をのせても温度が下がりにくいため、中火で適温を保ちながら調理できます。陶板の溝から余分な脂が流れるので、肉は香ばしく、重くなりすぎない仕上がりに。

鶏肉やきのこ、野菜に加え、今回ご提供いただいた宮崎牛や桜島灰干しも、素材の持ち味をまっすぐに楽しめる組み合わせでした。焼き上がるそばから取り分けて食べる。その繰り返しが、食卓の会話を自然にほどいてくれます。

使用した土鍋
伊賀焼 卓上グリル | 微煙陶炉 やきやきさん | 大 | 長谷園

使用した食材
・エノキ
・マイタケ
・カイワレ大根
・鶏胸肉
・レタス
・トマト

ご提供いただいた食材
宮崎牛肩ロース焼肉用 500g×1
レンジで楽ちん! 桜島灰干し 干物 詰め合わせ

※上記、九州の産品をはじめ日本全国の食材を扱う、にじデパートさんにご提供いただきました。

土鍋がつくる、食卓の時間

三つの土鍋を通して感じたのは、土鍋は単に料理をおいしくするためだけの道具ではない、ということです。

ご飯が炊き上がるのを待つ時間。蓋を開けて燻製の香りに包まれる瞬間。卓上で焼きたてを分け合う会話。便利な道具が増えた今だからこそ、少しだけ手をかけ、火と向き合う時間が暮らしに残る意味があるように思います。

伊賀の土から生まれた長谷園の土鍋が、日々の食卓に、新しい楽しみを添えてくれるはずです。

【あわせて読みたい】
「伝統工芸の魅力」記事一覧