大雪木工は、北海道の大自然の恵みを受けながら、心を込めて家具を作り続けている会社です。その名の由来となった大雪山は、北海道のシンボルともいえる存在。北海道の天然林の広大な自然の中で育まれた木材を使い、長年にわたり旭川の地で家具づくりを行ってきました。大雪山の麓で四季折々の風景を感じながら、一つひとつ丁寧に、家具と向き合っています。
大雪木工の家具づくりは、機械と職人の技術が見事に調和したもの。早くから機械化を進める一方で、職人たちの手仕事の技も大切に守り続けてきました。機械の力で生まれる精度と、職人が手をかけるからこその温かみ。どちらの良さも活かしながら、私たちはお客様に喜んでいただける家具を日々生み出しています。
また、2015年に始めた「大雪の大切プロジェクト」では、家具デザイナーの小泉誠さんをはじめとするさまざまな方々とともに、ただモノを作るだけではない新しい価値を探し続けています。今の時代にふさわしいモノづくりとは何か、本当に大切なことは何かを考えながら、日々進化を続けています。
自然とともに歩み、心のこもった家具をお届けする大雪木工。これからもその想いを大切に、一つひとつ丁寧なものづくりを続けています。
Buyer's Voice 代表・松澤斉之より
大雪木工さんとの出会いは、私がAmazonで家具を含むHOMEカテゴリーのバイヤーをしていた頃まで遡ります。当時、北海道の家具産地、旭川の各所を訪問し、製造現場を見学する機会がありました。その際に訪問し(2013年頃)木材との付き合いかた、素材の活かし方、デザインへのこだわりなど熱心にご説明いただきました。
その後、自宅を引っ越したタイミングで、子どもたちが使う机を注文する際に、大雪木工さんの北海道産タモ材を指定し、厚みや長さを細かくオーダーメイドで作っていただきました。机が届き、子どもたちがその机で本を読んでいる様子を写真に撮り、制作工場にお送りすると、その写真を工場に掲示してくださったと聞いて、私も心が温まりました。使い手としての実体験を共有することで、職人の皆さんにも喜んでもらえたのではないかと思います。
その机は、落書きや日々の使用感が重なり、10年経った今でも我が家で活躍しています。子どもたちが成長し、机の役割が少しずつ変化しても、「必要ならいつでもカンナ掛けをして新品同様にできますよ」と言っていただいたことが心に残っています。実際にはそのままの状態で使い続けていますが、家具が持つ時間の流れを感じる楽しみもまた、大雪木工さんの魅力のひとつです。
そんな愛着のある大雪木工さんの品を、いつか日本工芸堂でも取り扱いたいと長年思っていました。そして、ある展示会で偶然出会った際、思い切って取引をお願いしたところ、快諾いただき、今回のラインナップが実現しました。北海道の自然素材を活かした、温もりと現代生活に調和する家具づくりは、どれを見ても素晴らしく、今回も厳選した品々をお客様にお届けします。