清峰堂
石川県の伝統工芸・九谷焼と、東京で受け継がれてきた江戸硝子。清峰堂は、この二つの異なる技をひとつの器に結び合わせることで、新しい“和のかたち”を生み出してきたブランドです。
代表作である「九谷和グラス」は、九谷焼の台座に江戸硝子を合わせ、手仕事の美と現代の暮らしに寄り添う軽やかさを併せ持った器として親しまれています。
九谷焼ならではの鮮やかな色彩や文様は、熟練の職人が一点ずつ丁寧に絵付けしたもの。そこへ、江戸硝子の吹きガラスが静かに重なり、陶とガラスが響き合う唯一無二の存在感を宿します。
異素材の接合には長年の研究が注がれ、強度を確保しながら、美しく自然な仕上がりを実現しました。こうした挑戦的なものづくりは高く評価され、九谷和グラスはグッドデザイン賞も受賞しています。
冷酒、ワイン、ビール、ロックなど、用途に合わせた多彩なフォルムが揃うのも魅力です。手に取るたび、九谷焼の華やぎとガラスの透明感が、日々の一杯を特別な時間へと変えてくれます。
伝統に敬意を払いながら、現代の感性に寄り添う器をつくること。
清峰堂の九谷和グラスは、その精神を体現する存在です。大切な方への贈り物にも、ご自身の暮らしを豊かにする一品としても、長く寄り添ってくれる工芸品です。