日本工芸堂(オリジナル)
産地とのコラボで
工芸品の新しい楽しみを
日本工芸堂として多くの産地を訪れ、魅力ある工芸品を紹介するうちに、思ったことがある。「今のニーズにあった新しい商品を作らなければ、技術が次世代に残っていかないかもしれない」という危機感だ。それは、職人さんたちも感じていることであり、だからこそ、多くの産地では、新商品や産地間コラボ、異業種との連携など、さまざまなチャレンジをすでに行っている。
伝統工芸に少なからず関わる者として、なにかできないか。その思いから、日本工芸堂のオリジナル商品を開発していくことにした。
その中で、重要視していることは、素材選びや製法だけでなく、商品の背景にある物語づくりまで、職人さんと一緒に何度も議論しながら作り上げることだ。そこに、職人さんだけでなく、デザイナーを入れることで、現代のニーズやトレンドに寄りそうものを生み出すことも大事にした。
できあがるまでに1年以上をかけ、じっくりと話し合い、お互いに納得を重ねながら作り上げてきた商品は、いずれも、手にしたときにじわりと喜びを感じさせてくれるものになったと自負している。
伝統工芸の技術を手のひらに感じながら、見る楽しさ、使う喜びをもたらしてくれる新しい伝統工芸の姿。ぜひ、みなさんのお手元で使っていただき、日本の伝統工芸の素晴らしさを多くの人に語っていただくきっかけになればと思う。