久留米絣

福岡

福岡県久留米市を中心に周辺地域で生産されている織物が、久留米絣（くるめがすり）です。久留米絣は備後絣（びんごがすり）、伊予絣（いよがすり）と並び日本三大絣の一つと呼ばれています。

絣（かすり）とは、織物の技法の一つで、前もって染め分けた糸（絣糸・かすりいと）を、経糸（たていと）と緯糸（よこいと）で織り上げ、重なり合った点を一つのドットとしてその集合が文様を表します。

綿素材の織物で、通気性が良く夏は涼しく感じ、冬は内側の熱を保持するため暖かく感じます。丈夫な生地のため普段着として長く愛用することができ、着るほど肌に馴染み、風合いが良くなっていきます。

久留米絣の特徴は柄のにじみやかすれです。手作業の工法は変わらず継承されていますが、表現されるデザインの技術は進歩していき、様々な技法が生み出され進化してきました。素朴さと革新を内在した久留米絣は、現在もんぺや様々ファッションアイテムで人気となっています。使うほど馴染んでいく機能性とデザインの美しさ・豊富さを楽しんでみてください。