コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

森一朗

備前焼



伝統と新しさが息づく、温かみのある器

備前焼の名門「窯元六姓」の一つである森家に生まれた森一朗さんは、東京藝術大学彫刻科および同大学院で学び、英国・オランダでの滞在も経て、現在は岡山県備前市伊部を拠点に活動する陶芸作家です。伝統の継承者である一方で、備前焼の新たな可能性を切り拓く旗手としても注目されています。

備前焼の持つ土の力強さや焼きの景色に、彫刻的な感性を加えた森さんの作品は、小ぶりな器であっても独自の存在感を放ち、日常の中に小さな高揚感をもたらしてくれます。素朴でありながら洗練された佇まいは、贈り物にも選ばれる理由のひとつです。

また森さんは、作り手としてだけでなく、地域の若手作家をまとめる中心人物としても活躍。2020年には備前市庁舎の大型作品制作を若手作家と共に主導するなど、備前焼の未来を見据えた活動も精力的に行っています。実直で自然体の人柄は、多くの人を惹きつけ、信頼を集めています。

森一朗略歴

1981 備前焼窯元六姓森家の家系に生まれる
2006 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2008 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2013 秀桜基金留学賞を受賞し、オランダ、英国等を遊学
2014 穴窯を築く

備前焼の魅力について

備前焼は釉薬を使わず、高温で焼き締めることで生まれる素朴な美しさが魅力です。茶や灰色の自然な地肌、藁を巻いて焼いた際に現れる「緋襷(ひだすき)」など、同じ模様が一つとして存在しない唯一無二の表情を持ちます。炎や窯の位置によって変わるその景色は、まさに自然と職人の技の結晶。使うほどに風合いが深まり、日々の暮らしにやさしく寄り添ってくれる器です。

Buyer's Voice  代表・松澤斉之より

一つひとつに息づく、備前焼の深み

森さんとの出会いは、共通の知人の展示会で作品を拝見し、その後オンライン配信をご一緒させていただいたことがきっかけでした。初めてお会いした際にいただいたコーヒーマグは、今でも自宅で愛用し、使うたびに思考にゆとりを与えてくれます。不思議です。

伊部の工房を訪れた際には、森さんが自ら土を採取し、土づくりからこだわりを持って丁寧に行い、その土地の土の性質を見極め、手間をかけて育てるようにしている制作過程について教えていただきました。どの器にも焼成によって異なる表情が現れ、それぞれが持つ一つひとつの”景色”に感動しました。

森さんの作品は、無骨でありながらも触れると不思議と温かみを感じ、一つひとつが異なる顔を持っています。その個別性こそが魅力ですが、統一の写真だけをご提示してもその力や佇まいが十分に伝わりにくいのが現実です。そこで、仕入れたすべての作品を撮影し、サイトでご覧いただけるようにしました。実際にその違いや特別感を見て、選んでいただければうれしいです。

並び替え

2 点のお品

フィルター