淡路鬼瓦
兵庫
淡路瓦とは
淡路瓦は、兵庫県南あわじ市を中心に製造されている伝統的な瓦で、約400年の歴史があります。特に「いぶし瓦」が有名で、その深い光沢と独特の色合いが特徴です。この瓦は「なめ土」という、約200万年前の地元の地層から採れる粒子の細かい粘土を使って作られています。この素材により、淡路瓦は非常に高い耐久性を持ち、防音性や遮熱性にも優れているため、快適な住環境を提供します。
淡路瓦の歴史・技術と現状
淡路瓦の歴史は江戸時代初期に始まり、播磨地方の名工・清水理兵衛が由良成山上の工事に招かれて瓦を作り始めたことがきっかけです。以来、淡路島で瓦作りが広まり、「いぶし瓦」が主流となりました。いぶし瓦は、焼成時に煙でいぶされて作られるため、独特のいぶし銀色の光沢を持ち、日本の伝統的な建築美と深く結びついています。
淡路瓦の製造に使用される「なめ土」は、約200万年前に形成された地元の地層から採れる特別な粘土です。この粘土は粒子が非常に細かく、瓦の耐久性と美しさを高める要因となっています。また、淡路瓦は防音性や遮熱性にも優れ、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間を提供する効果があります。
しかし、淡路瓦は平成7年(1995年)の阪神大震災以降、「瓦は重い」という風評被害により、需要が急激に減少しました。この影響で、淡路瓦の出荷量は当時の1/10にまで減少し、かつて約200軒あった窯元は現在では約60軒にまで減っています。それでも、現在も60軒の窯元が密集して残っていることは、一つの工業製品の製造元としては全国的に見ても非常に稀なケースです。
瓦業界が厳しい状況にある中で、淡路瓦の窯元たちは瓦の制作技術を応用し、置物やインテリア製品など新たな商品開発に取り組んでいます。この取り組みにより、伝統的な技術を次世代に受け継ぎながら、新しい市場を開拓し、淡路瓦の魅力を広げています。これにより、伝統工芸としての淡路瓦は、ただの屋根材に留まらず、現代の生活空間にも新たな価値を提供しています。
淡路鬼瓦のブランド一覧
株式会社タツミ / 兵庫県淡路島
兵庫県淡路島で江戸時代末期より代々淡路瓦の製造をしている窯元です。200万年前の地層から採れる原土のみ使用し生まれる、美しい銀色のいぶし瓦が特徴です。
屋根用の本格的な鬼瓦を製作する鬼師(鬼瓦職人)が、魔除け厄除け縁起物など、身近に飾れる瓦小物も製作しています。
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