伝統的工芸品、業種別人気の産地ランキング
日本で伝統工芸品として指定されている素材・工芸品は様々です。そのひとつひとつが、豊かな歴史と先代からの職人の技術によって支えられ、今日まで続いています。
伝統工芸品の生産規模は年々縮小傾向ですが、そんな中で、どのような品々が人々によって守られ続けてきたのでしょうか。また、どのような産地の伝統工芸品が注目を集めているのでしょうか。今回の記事では、北は北海道から南は沖縄まで全国各地で生産されている伝統工芸品の素材・産地別の人気ランキングをみていきます。
目次
伝統的工芸品とは
経済産業省の定義として以下の5つの項目を全て満たし、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年法律第57号、以下「伝産法」という)に基づく経済産業大臣の指定を受けた工芸品のことをいいます。
・主として日常生活の用に供されるもの
・その製造過程の主要部分が手工業的
・伝統的な技術又は技法により製造されるもの
・伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの
・一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの
対象の伝統的工芸品数は2022年3月18日時点237品目です。指定年代を見てみると昭和53年までに123品目(現品目の50%以上)が指定されていた。以降も少しづつ対象品は増えています。
経済産業省対象詳細はこちらです。
“100年の歴史が必要性である”と記憶していたのですが明記がありません、確認してみようと思い、経済産業省に連絡してみました。
”それ自体の記載は法律「伝産法」にはないが、工芸産地の新規申請で100年の歴史がないと伝統的工芸と認定していない”
というのが実質的な運用だそうです。
伝統的工芸品のランキングはどう見極める?
伝統的工芸品237品目(2022年3月18日時点)は業種別に区分されています。品目の多い順に並べると以下になります。
織物 38品目
木工品・竹工品 33品目
陶磁器 32品目
漆器 23品目
その他の工芸品 22品目
仏壇・仏具 17品目
金工品 16品目
染色品 13品目
文具 10品目
人形・こけし 10品目
和紙 9品目
その他の繊維製品 5品目
石工品 4品目
工芸材料・工芸用具 3品目
貴石細工 2品目
例えば、久留米絣は織物、有田焼や九谷焼は陶磁器、南部鉄器は金工品、江戸切子はその他の工芸品に区分されています。
さて、伝統的工芸品の人気ランキングをどのように考えるか思案した際に、この業種別の検索数を指標にしてみようとリスト化を試みました。それは多く人が活用する「検索」は人々の関心の高さが現れます。業種別産地の人気を計るひとつの指標として以下のよう進めてみました。ひとつの指標・参考としてみたいと思います。
上記の業種に属する品目名を区分とする。
- Google キーワードプランナーにてすべての”産地名”の検索ボリュームを調べる
- その際の期間は、2021/5-2022/4までの一年で設定
- 業種別の産地品目名の検索総数を母数とし、それぞれの産地が検索された数を分子として、割合を%表記する(%は四捨五入)
- 便宜的に“伝統工芸品業種別産地名占有率%“とする
以上をもとに伝統的工芸品の業種別産地ランキングを見ていきます。
伝統的工芸品“織物“の産地ランキング
伝統的工芸品“織物“の産地名
現在、伝統的工芸品として認められている織物の産地は下記の通り北から、38あります。これらの織物の原料や製法、出来上がりの見た目は産地によって大きく異なり、その違いゆえに多くの人々からいまでも愛され続けています。北から都道府県ごとに列挙してみると...
風谷アットゥシ(北海道)
羽越しな布(山形)
置賜紬(山形)
奥会津昭和からむし織(福島)
小千谷縮(新潟)
塩沢紬(新潟)
十日町絣(新潟)
十日町明石ちぢみ(新潟)
信州紬(長野)
牛首紬(石川)
桐生織(群馬)
読谷山花織(群馬)
伊勢崎絣(群馬)
結城紬(茨木)
秩父銘仙(埼玉)
村山大島紬(東京)
多摩織(東京)
本場黄八丈(東京)
近江上布(滋賀)
西陣織(京都)
弓浜絣(鳥取)
阿波正藍しじら織(徳島)
博多織(福岡)
久留米絣(福岡)
本場大島紬(鹿児島)
宮古上布(沖縄)
久米島紬(沖縄)
知花花織(沖縄)
琉球絣(沖縄)
八重山ミンサー(沖縄)
首里織(沖縄)
与那国織(沖縄)
読谷山ミンサー(沖縄)
喜如嘉の芭蕉布(沖縄)
南風原花織(沖縄)
織物の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位3産地である久留米絣、西陣織、小千谷縮のみで全体の過半数: 56%
- 上位9産地で全体の約8割のボリュームとなる: 80%
- ほとんど検索されない産地・全く検索されない産地も幾つか存在する
以下が詳細な数値となります。伝統工芸品業種別産地名占有率%
久留米絣 23%
西陣織 17%
小千谷縮 16%
結城紬 7%
宮古上布 5%
博多織 4%
牛首紬 4%
塩沢紬 2%
久米島紬 2%
伝統的工芸品“染色品“の産地ランキング
伝統的工芸品“染色品“の産地名
現在、伝統的工芸品として認められている染色品の産地は下記の通り13あります。北からそれを都道府県ごとに並べ替えてみると以下のようになります。産地によってそれぞれ異なった技術が使われ、独自の質感や模様がうまれています。
加賀友禅(石川)
東京染小紋(東京)
東京手描友禅(東京)
東京無地染(東京)
名古屋友禅(愛知)
名古屋黒紋付染(愛知)
有松絞・鳴海絞(愛知)
京小紋(京都)
京友禅(京都)
京鹿の子絞(京都)
京黒紋付染(京都)
浪華本染め(大阪)
琉球びんがた(沖縄)
染色品の産地のランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位1産地、加賀友禅だけで全体の約7割
- 上位3産地、加賀友禅・京友禅・琉球びんがたのみで全体の9割を占める
- 染色品にも多く種類があるものの、有名な加賀友禅が人々の関心および人気を圧倒的に集めていることが明らかになりました。
以下が詳細な数値となります。
加賀友禅 74%
京友禅10%
琉球びんがた 7%
伝統的工芸品“陶磁器“の産地ランキング
伝統的工芸品“陶磁器“の産地名
古くから日本人の身近に存在している陶芸ですが、伝統工芸品として指定されているものは現在32あります。北は福島から南は沖縄まで、全国各地の産地がそれぞれの豊な材料を活かし陶芸品を作り続けてきたことが想像できます。北から列挙してみると...
大堀相馬焼(福島)
会津本郷焼(福島)
九谷焼(石川)
益子焼(栃木)
笠間焼(茨城)
美濃焼(岐阜)
越前焼(福井)
常滑焼(愛知)
赤津焼(愛知)
瀬戸染付焼(愛知)
三州鬼瓦工芸品(愛知)
信楽焼(滋賀)
伊賀焼(三重)
四日市萬古焼(三重)
京焼・清水焼(京都)
丹波立杭焼(兵庫)
出石焼(兵庫)
備前焼(岡山)
石見焼(島根)
萩焼(山口)
大谷焼(徳島)
砥部焼(愛媛)
上野焼(福岡)
小石原焼(福岡)
唐津焼(佐賀)
伊万里焼・有田焼(佐賀)
波佐見焼(長崎)
三川内焼(長崎)
天草陶磁器(熊本)
小代焼(熊本)
薩摩焼(鹿児島)
壺屋焼(沖縄)
陶磁器の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上記5産地、九谷焼・信楽焼・波佐見焼・備前焼・美濃焼で全体の過半数: 68%
- 検索数が少ない産地が多くの割合をしめる
- 他工芸品と比較し陶磁器の人気産地は、一産地には集中していない
- [地域名 工芸品名]で検索をかけているが顕著にみて取れる。訪問先の産品を探している方が多いと仮説が立つ。
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
九谷焼 25%
信楽焼 12%
波佐見焼 11%
備前焼 10%
美濃焼 10%
益子焼 6%
砥部焼 5%
萩焼 4%
伝統的工芸品“漆器“の産地ランキング
伝統的工芸品“漆器“の産地名
伝統的工芸品として現在指定されている漆器の産地は下記の23あります。それらを都道府県ごとに北から並べ替えてみると、本州を中心に東西南北多様な産地があることがわかります。産地によって異なる技法を発展させ、現在でも活きている漆器は貴重な伝統工芸品のひとつです。
津軽塗(青森)
秀衡塗(岩手)
浄法寺地塗(岩手)
鳴子塗(宮城)
川連漆器(秋田)
会津塗(福島)
鎌倉彫(神奈川)
小田原漆器(神奈川)
村上木彫堆朱(新潟)
新潟漆器(新潟)
高岡漆器(富山)
輪島塗(石川)
山中漆器(石川)
金沢漆器(石川)
越前漆器(福井)
若狭塗(福井)
木曽漆器(長野)
飛騨春慶(岐阜)
京漆器(京都)
紀州漆器(和歌山)
大内塗(山口)
香川漆器(香川)
琉球漆器(沖縄)
染色品の産地のランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 輪島塗・鎌倉彫で全体の約半数:47%
- 上記8産地で全体の約8割を占める
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
輪島塗 36%
鎌倉彫 11%
越前漆器 7%
山中漆器 6%
木曽漆器 5%
若狭塗 4%
琉球漆器 4%
香川漆器 4%
川連漆器 3%
伝統的工芸品“木工品・竹工品“の産地ランキング
伝統的工芸品“木工品・竹工品“の産地名
木工品・竹工品の中でも下記の32産地が日本の伝統工芸として認められています。北海道も含め、全国各地に木工品・竹工品である伝統工芸品の産地が存在しているのは、国土面積の6割以上が森林など自然豊かな日本ならではです。産地名を北から都道府県順に並べると...
二風谷イタ(北海道)
大館曲げわっぱ(秋田)
樺細工(秋田)
秋田杉桶樽(秋田)
岩谷堂箪笥(岩手)
仙台箪笥(宮城)
奥会津編み組細工(福島)
加茂桐箪笥(新潟)
松本家具(長野)
南木曽ろくろ細工(長野)
春日部桐箪笥(埼玉)
江戸指物(東京)
江戸和竿(東京)
箱根寄木細工(神奈川)
井波彫刻(富山)
越前箪笥(福井)
一位一刀彫(岐阜)
駿河竹千筋細工(静岡)
名古屋桐箪笥(愛知)
豊岡杞柳細工(兵庫)
大阪欄間(大阪)
大阪金剛簾(大阪)
大阪唐木指物(大阪)
大阪泉州桐箪笥(大阪)
紀州へら竿(和歌山)
紀州箪笥(和歌山)
京指物(京都)
高山茶筌(奈良)
勝山竹細工(岡山)
宮島細工(広島)
別府竹細工(大分)
都城大弓(宮崎)
木工品・竹工品の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 箱根寄木細工・岩谷堂箪笥で全体の約半数を占める:47%
- 上位10産地で全体の9割を超える
- よく検索される産地名とあまり検索されない産地名の差が大きい
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
箱根寄木細工 25%
岩谷堂箪笥 22%
仙台箪笥 14%
大館曲げわっぱ 11%
樺細工 6%
江戸指物 3%
伝統的工芸品“金工品“の産地ランキング
伝統的工芸品“金工品“の産地名
金工品の中で、伝統工芸品として認められているものは16産地あります。それぞれの産地が豊かな特色をもった技法を受け継いでいます。北から並べると、下記のようになります。
南部鉄器(岩手)
山形鋳物(山形)
越後三条打刃物(新潟)
越後与板打刃物(新潟)
燕鎚起銅器(新潟)
信州打刃物(長野)
高岡銅器(富山)
東京銀器(東京)
東京アンチモニー工芸品(東京)
千葉工匠具(千葉)
越前打刃物(福井)
堺打刃物(大阪)
大阪浪華錫器(大阪)
播州三木打刃物(兵庫)
土佐打刃物(高知)
肥後象がん(熊本)
金工品の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 南部鉄器が検索の過半数を占める。南部鉄器の人気がうかがえる結果となった
- 上位3産地で全体の約9割を占める:85%
- 打刃物は全国各地様々な産地のものが注目を集めていることがうかがえた
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
南部鉄器 57%
高岡銅器 22%
土佐打刃物 6%
伝統的工芸品“仏壇・仏具“の産地ランキング
伝統的工芸品“仏壇・仏具“の産地名
仏壇・仏具の中でも17産地が日本の伝統工芸として認められています。各地の歴史に根付いた文化背景に影響を受けた産地の特徴がある。産地を北から都道府県順に並べると、下記のようになります。
山形仏壇(山形)
長岡仏壇(新潟)
三条仏壇(新潟)
新潟・白根仏壇(新潟)
飯山仏壇(長野)
金沢仏壇(石川)
七尾仏壇(石川)
名古屋仏壇(愛知)
三河仏壇(愛知)
尾張仏具(愛知)
彦根仏壇(滋賀)
京仏壇(京都)
京仏具(京都)
大阪仏壇(大阪)
広島仏壇(広島)
八女福島仏壇(福岡)
川辺仏壇(鹿児島)
仏壇・仏具の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 大阪仏壇・名古屋仏壇が全体の半数を占める
- 上位6産地で全体の約9割を占める:85%
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
大阪仏壇 25%
名古屋仏壇 25%
彦根仏壇 11%
広島仏壇 9%
京仏壇 8%
京仏具 7%
伝統的工芸品“和紙“の産地ランキング
伝統的工芸品“織物“の産地名
数多く存在する和紙の中で、日本の伝統工芸として認められている産地は9つあります。水資源や木の資源が多く、自然豊かな都道府県が産地として認められていることがわかります。北から都道府県順に列挙すると...
内山紙(長野)
越中和紙(富山)
美濃和紙(岐阜)
越前和紙(福井)
因州和紙(鳥取)
石州和紙(島根)
阿波和紙(徳島)
大洲和紙(愛媛)
土佐和紙(高知)
和紙の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位2産地である土佐和紙・美濃和紙が全体の半数以上を占める
- 上位4産地で全体の83%を占める
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
土佐和紙 29%
美濃和紙 25%
越前和紙 16%
因州和紙 13%
伝統的工芸品“文具“の産地ランキング
伝統的工芸品“文具“の産地名
文具の中で、日本の伝統工芸品に認定されている産地は10つあります。北から列挙してみると、以下のようになります。
雄勝硯(宮城)
豊橋筆(愛知)
鈴鹿墨(三重)
奈良筆(奈良)
奈良墨(奈良)
播州そろばん(兵庫)
雲州そろばん(島根)
熊野筆(広島)
川尻筆(広島)
赤間硯(山口)
文具の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位1産地である熊野筆が全体の半数以上を占める
- 上位4産地で全体の83%を占める
- 文具のランキングとはいえ、文具以外での使用用途もある熊野筆が圧倒的な関心を持たれている
- 墨や硯、そろばん等は用途が限られる為、一位と大きな差がついたのではないか。
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
熊野筆 57%
鈴鹿墨 12%
赤間硯 7%
播州そろばん 7%
伝統的工芸品“石工品“の産地ランキング
伝統的工芸品“石工品“の産地名
石工品の中で伝統工芸品として指定されている産地は4つあり、それらを北から並べると以下のようになります。
真壁石燈篭(茨城)
岡崎石工品(愛知)
京石工芸品(京都)
出雲石燈ろう(島根)
石工品の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 検索数が極端に少なく比較数字が抽出できなかった
- 人々の生活に、石工品はあまり馴染みがないことが原因なのでしょうか
伝統的工芸品“貴石細工“の産地ランキング
伝統的工芸品“貴石細工“の産地名
伝統工芸品として認められている貫石細工の産地は2つあります。
甲州水晶奇石細工(山梨)
若狭めのう細工(福井)
貫石細工の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました
- 上位1産地である若狭めのう細工が検索のすべてを占める
- 全体的に検索数は少ないが、若狭めのう細工が98%
伝統的工芸品“人形・こけし“の産地ランキング
伝統的工芸品“人形・こけし“の産地名
伝統工芸品として認められている人形・こけしの産地は9つあります。産地によって、見た目や技法が大きく異なってくる「人形・こけし」です。生産地域によって大きく異なる人形・こけしの様子は、産地の文化や人々に寄り添う伝統工芸品の精神の現れかもしれません。北からそれらの産地を並べてみると、以下のようになります。
宮城伝統こけし(宮城)
岩槻人形(埼玉)
江戸木目込人形(埼玉)
江戸押絵(東京)
江戸節句人形(東京)
駿河雛人形(静岡)
駿河雛具(静岡)
京にんぎょう(京都)
博多人形(福岡)
人形・こけしの産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました
- 上位1産地である博多人形で全体の過半数を占める
- 上位3産地である博多人形・宮城伝統こけし・岩槻人形で全体の約9割を占める
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
博多人形 64%
宮城伝統こけし 22%
伝統的工芸品“その他の繊維製品“の産地ランキング
伝統的工芸品“その他の繊維製品“の産地名
伝統工芸品として認められている5つのその他繊維品の産地を、北から都道府県別にまとめてみました。
加賀繍(石川)
行田足袋(埼玉)
伊賀くみひも(三重)
京くみひも(京都)
京繍(京都)
その他繊維品の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位1産地である京くみひもだけで全体の過半数を占める
- 上位3産地である京くみひも・行田足袋・伊賀くみひもでほぼ全てを占める
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
京くみひも 55%
行田足袋 26%
伝統的工芸品“工芸材料・工芸用具“の産地ランキング
伝統的工芸品“工芸材料・工芸用具“の産地名
伝統工芸品として認められている3つの工芸材料・工芸用具の産地を、北から都道府県別にまとめてみました。
庄川挽物木地(富山)
金沢箔(石川)
伊勢形紙(三重)
工芸材料・工芸用具の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました。
- 上位1産地である金沢箔が全体の9割を超える
- 比較する産地が少ないことも一つの要因ですが、金沢箔の検索数・人気が圧倒的
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
金沢箔 97%
伝統的工芸品“その他の工芸品“の産地ランキング
伝統的工芸品“その他工芸品“の産地名
その他の工芸品の主な伝統工芸品産地は22あります。この業種をランキングする意味はほぼないですが、せっかくですので調べてみました。まず産地名を北から都道府県順に列挙すると...
天童将棋駒(山形)
房州うちわ(千葉)
江戸切子(東京)
江戸硝子(東京)
江戸からかみ(東京)
江戸木版画(東京)
江戸べっ甲(東京)
岐阜提灯(岐阜)
甲州手彫印章(山梨)
甲州印伝(山梨)
越中福岡の菅笠(富山)
尾張七宝(愛知)
京表具(京都)
京扇子(京都)
京うちわ(京都)
福山琴(広島)
播州毛鉤(兵庫)
丸亀うちわ(香川)
八女提灯(福岡)
長崎べっ甲(長崎)
山鹿灯籠(熊本)
三線(沖縄)
その他工芸品の産地ランキング
まとめると以下のことをわかりました
- 上位2産地である房州うちわ・江戸切子で全体の過半数を占める
- 上位5産地である房州うちわ・江戸切子・京扇子・岐阜提灯・丸亀うちわで全体の約9割を占める
詳細な数値は以下の通りです。伝統工芸品業種別産地名占有率%
房州うちわ:32%
江戸切子:24%
京扇子:17%
岐阜提灯:9%
丸亀うちわ:5%
京うちわ:4%
まとめ
今回は伝統工芸品の業種別に、産地名の検索数のランキングを調べてみました。検索数により相対的な人気の割合を示すことができたのではないでしょうか。これはあくまで関心の参考になればと実施してみました。Googleでは完全一致での検索を数字の根拠にしました、関連ワードを足し上げる作業はしていません。またSNSでの検索などはこれらを反映しませんのであくまで目安のランキングとなります。
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