香川漆器

香川漆器は、江戸時代に高松藩主・松平家の保護のもとで発展してきた、日本を代表する漆器のひとつです。瀬戸内の穏やかな風土に育まれながら、実用と美を兼ね備えた道具として、日々の暮らしの中で使われ続けてきました。
その特徴は、多彩な技法が一つの産地に集積している点にあります。
表面を彫り、その溝に色漆を埋め込む蒟醤(きんま)、漆面に針で文様を刻み、彩色を施す存清(ぞんせい)、幾層にも塗り重ねた漆を彫り出す彫漆(ちょうしつ)、堅牢で素朴な風合いを持つ後藤塗(ごとうぬり)、そして独特の質感を生み出す象谷塗(ぞうこくぬり)。これら五つの技法が、それぞれ異なる表情を持ちながら受け継がれています。
菓子器や盆、椀、飾り棚など、用途も幅広く、単なる装飾品ではなく、使うことでその魅力が深まる道具であることも大きな特徴です。使い手の時間とともに艶を増し、手になじんでいく。その変化もまた、工芸ならではの豊かさといえるでしょう。
香川漆器は、技術の継承にとどまらず、暮らしの中で使われ続けることで完成していく工芸です。香川漆器には、長い歴史の積み重ねと、今も続く手仕事の確かさが刻まれています。
香川漆器のブランド一覧
さぬきうるしSinra /香川県
香川漆器の伝統を受け継ぎながら、日々の暮らしに寄り添う器へ。代表シリーズ「Zoukoku」は、古来の象谷塗の技法を基盤とし、器の外側に石粉と漆を混ぜ合わせて模様を施すオリジナルの技法です。Sinraは、漆の新しい景色を提案し続けています。
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