SUGY
タイルメーカーが作る
世界に1つの表情をもつ生活の道具
黄瀬戸や志野、織部など、焼き物ファンでなくても知る人の多い焼物が「美濃焼」。日本で生産される陶磁器の半数は美濃焼と言われるほどの大産地です。
「SUGY」ブランドを作っている「杉浦製陶」があるのは、美濃焼の産地の1つである岐阜県多治見市。モザイクタイルの一大産地として知られるこの地で、タイルメーカーとして産声を上げました。
多くのタイルメーカーが製造工程を分業する中、杉浦製陶はすべての工程を自社で製造。鮮やかな色も落ち着いた色も思いのままに表現できる釉薬の開発や機能性の高いタイルの製法など、よりよいものを作る技術を日々研究し、多彩なタイルを製造できる技術を高めてきました。
タイルの魅力を
タイル以外の暮らしの道具で伝えたい
焼物の技術で作られるタイルは、火や水に強く耐久性があるだけでなく、形や模様、色などの自由度が高い建材です。この技術を使ってもっと暮らしに寄りそう道具ができないか。そんな思いから、タイル製造で培った技術を活かした生活雑貨の自社ブランド「SUGY」を誕生させたのです。
その特徴は、独自開発の釉薬による鮮やかで深みのある色合い。手作業で作られ、窯で焼かれる道具は、一つひとつ表情が異なり、それぞれが唯一無二の逸品になりました。
タイルを貼れない場所にも、タイルの良さと魅力がインテリアのアクセントになる道具を。そんな職人の心意気を感じる雑貨が、次々に生まれています。
Buyer's Voice 代表・松澤斉之より
タイルメーカーの釉薬へのこだわりが生んだ
暮らしに馴染む生活雑貨
タイルはそれ自体がすでに暮らしの道具だともいえる。建材として多くの場所に使われており、なじみのある素材だ。でも、それ以上に使うことがあっただろうか。振り返ってみると使い方がかなり限定されていたことにも気づかされた。
耐熱性、耐水性、耐久性を兼ね備えた焼き物。さらに、自社開発した釉薬の発色の良さ。伝統的な焼き物の釉薬と、北欧風のナチュラルな雰囲気の色というラインナップも、今の暮らしに寄りそっていると感じた。
さらに、木工メーカーとのコラボレーションでものづくりへのこだわりを感じられる商品開発にも挑戦されている。気負わずに取り入れられる伝統工芸として、これほどぴったりなものはないのではないだろうか。若い皆さんにも、ぜひ、手に取っていただきたい。