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カート

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ロジアソシエイツ

南部鉄器

究極のシンプルさを追求する
新しい南部鉄器

ロジアソシエイツは、南部鉄器の伝統を受け継ぎながら、新たな可能性を追求するメーカーです。平安時代から続く歴史を持ち、故郷の誇りでもある南部鉄器に魅了された岩清水久夫氏は、南部鉄器の老舗メーカーで学んだ後、兄と共に南部鉄器工房「ロジアソシエイツ」を設立しました。社名の「ロジ」は「露地」に由来し、「茶室へと向かう道すがら」という意味を持っています。

茶の湯においては、茶室へ向かう露地を歩くことで、周囲の自然や空気感を味わい、雑念を払い、茶をいただく心を整えるとされています。露地を囲む風景は、閑静でありながらも自然の美しさを感じられるものがよいとされており、ロジアソシエイツは、その露地の精神を南部鉄器に表現したいという想いを込めて名付けられました。

岩清水氏は、「日本の伝統工芸には、京都に代表される華やかな美しさと、千利休が説いた究極のシンプルさという二つの世界がある」と語ります。ロジアソシエイツが目指しているのは、後者の世界です。南部鉄器ならではの重厚な質感を活かしつつ、現代の感性を取り入れた新しいデザインによって、新たな南部鉄器の可能性に挑戦し続けています。

 

MOMAを魅了した鮮やかな南部鉄器

ロジアソシエイツの南部鉄器の特徴は、南部鉄器らしさを感じさせながらも、これまでになかった斬新な形状と、鮮やかでありながら落ち着いた色合いにあります。南部鉄器が持つ保温性や、鉄分を含みお湯をまろやかにする機能性はそのままに、やさしい曲線が印象的な「たまごのこ」や、日本の伝統色であるサクラや紫紺などを鮮やかにまとったカラー急須のシリーズを生み出しました。

こうした現代的なデザインは、国内のみならず海外でも高く評価され、2000年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に認められ、ミュージアムショップの商品として選定されました。これをきっかけに、ロジアソシエイツの南部鉄器は日本国内だけでなく、海外の市場やライフスタイルにも適応したデザインとして注目されるようになりました。伝統的な技術と現代の感性が融合したそのものづくりは、今後もさらに広がりを見せることでしょう。

Buyer's Voice 代表・松澤斉之より

世界に通用するデザインで伝統工芸を発信

日本の伝統工芸は、日本独自の美意識と長年培われてきた技術によって支えられています。日常使いに適し、使いやすさを追求した高い品質は、卓越した技術によって生み出されるものですが、その分、手間がかかるため価格にも反映されます。

しかし、安価な商品が大量消費される現代において、日本の伝統技術は存続の危機に直面しています。南部鉄器もまた、多くの人がその機能性を理解していながらも、手の届きにくいものとして認識されているのかもしれません。

そんな中で、南部鉄器が持つ高度な技術や、シンプルな美しさに世界の人々が気づき始めたことは、とても喜ばしいことです。しかし、その評価を得るまでには、たゆまぬ努力がありました。

ロジアソシエイツの岩清水氏のように、海外の人々の目にとまるデザインを生み出し、世界に通用する新たな機能美を追求した職人たちの存在があったことを忘れてはなりません。

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