北陸
使って応援!高い技術力を誇る工芸品の数々

北陸地方には多くの伝統工芸品が受け継がれています。輪島塗をはじめとする漆器や、焼き物から金工品まで、様々な工芸技術を生かしたものづくりが行われてきました。また現代では、産地の枠組みを超えたものづくりや、新たな技術を取り入れた機能性の高い品々が生み出されています。
震災を乗り越えて伝統技術を後世に守り続けていくために、誰にでもできる小さな一歩は、使うこと。北陸地方の工芸品に親しみ、魅力を体感できる北陸地方の品々をセレクトしました。ぜひご自身で使ってみて、その魅力を周りの人にも伝えてみてください。
日本工芸堂セレクト 北陸地方の工芸品
1.石川県の工芸品(山中漆器・金沢箔・九谷焼・輪島塗)2.福井県の工芸品(越前打刃物・越前漆器・越前和紙)
3.富山県の工芸品(高岡銅器・高岡漆器)
4.伝統技術の融合・応用
・置時計(シーブレーン):山中漆器×和紙×金箔×岩絵の具
・タンブラー(アルチザン):高岡銅器×燕三条ステンレス
・漆磨カップ(ウチキ):山中塗×燕三条ステンレス
・針のない剣山(金森合金):伝統の砂型鋳造を現代に
5.お品物一覧をみる
1.石川県の工芸品
山中漆器

金沢箔
金沢箔の歴史は古く、文禄2年(1593年)に加賀藩初代藩主・前田利家が金・銀箔の製造を命じた書が残っています。箔打ち紙と呼ばれる紙の束の間に金合金を挟み込み打ち延ばしてつくられる箔は、なんと薄さ1万分の1ミリほど。手漉きの和紙を箔打ち紙に用いる製法「縁付金箔」は400年以上の歴史を持ち、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。(>金沢箔のページへ)
九谷焼
九谷焼は日本を代表する色絵陶磁器で、その特徴は「上絵付け」による色絵装飾の美しさにあります。上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬(ゆうやく)の上に顔料で文様を描き、再度焼く技法のことです。素焼き・本焼き・上絵で3度焼成するので、多くの手間と時間を要します。「呉須(ごす)」と呼ばれる藍青色で線描きし、「五彩」と呼ばれる赤、黄、緑、紫、紺青の五色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法など、様々作風があります。(>九谷焼のページへ)
輪島塗
漆器の生産が盛んな石川県のなかでも、特に「塗り」の高い技術を誇る輪島塗。膨大な工程を経て生み出される輪島塗は非常に丈夫で、ぼかしや沈金に\よる装飾の美しさも魅力です。震災で大きな被害を受け、現在は生産不可能な状態ですが、産地が一体となって復興に向けて取り組んでいます。日本工芸堂では2024年4月現在予約注文のみ承っており、お届けには2年程度要する見込みです。(>輪島塗のページへ)
2.福井県の工芸品
越前打刃物

福井県の伝統工芸品、越前打刃物は、刃物産地で最初に伝統的工芸品の指定を受けた、700年の歴史をもつ刃物です。越前打刃物の特徴は、「薄くて軽い」ことと「丈夫である」ことを両立している点です。日本古来の鋳造技術「手研ぎ」の手法や、越前打刃物ならではの手法を用いることで、抜群の切れ味を誇る打ち刃物として人気を集めています。(>越前打刃物のページへ)
越前漆器
越前漆器は、漆を知り尽くした漆かき(漆を採集する職人)が、自分が使う器に漆を塗ったことに始まる暮らしの漆器。漆をどう使えば器が美しく丈夫になるかを考えて作られています。旅館や飲食店、最近では鯖江市内の小学校の給食用食器などで導入され、身近な暮らしに寄り添う漆器として親しまれています。(>越前漆器のページへ)
越前和紙
日本工芸堂では、人間国宝9代目岩野市兵衛謹製、最高級の越前生漉奉書紙をお取り扱いしています。すべてにおいてこだわり抜いた水・原料・製法・漉手を半世紀以上変えることなく生産されている生漉奉書は、芸術家を中心に世界中の多くの人々から愛されています。最上級のおもてなしや贈答用に。越前の長い歴史が育んだ自然の恵みをお楽しみください。(>越前和紙 | 越前生漉奉書紙30枚入 恵伝 | sogoro へ)
3.富山県の工芸品
高岡銅器
高岡銅器とは、富山県高岡市を産地とする金工品のこと。高岡銅器は、銅器の国内シェア90%以上を占めており、学校の銅像や、大仏、除夜の鐘などのほとんどが高岡で製造されています。高岡銅器は、小物から大仏まである種類の多さと、さまざまな大きさの製品を加工する技術の高さが特徴です。江戸時代初期に加賀藩主の前田利長が高岡城を築き、城下の発展のために7人の鋳物師を高岡に招いたのが、高岡銅器の始まりとされています。(>高岡銅器 のページへ)
高岡漆器
高岡漆器は、江戸時代初期に加賀藩初代藩主の前田利長が高岡城を築き、全国各地から職人を招いて、武具や仏壇、箪笥などを作らせたのが始まりと言われています。その後も文化の発展とともに技術も大きく進化。数多くの名工が誕生し、名工によって勇助塗や青貝塗などのさまざまな技法が開発されました。「勇助塗」「彫刻塗」「青貝塗」の代表的な3つの技法があり、繊細な美しさがあります。(>高岡漆器のページへ)
4.伝統技術の融合・応用
置時計(シーブレーン)
:山中漆器×和紙×金箔×岩絵の具
「時計は時間を伝えるもの」だと決めつけるには惜しい、そんな時計があります。フレームは山中漆器の技術であるろくろ引きで作られたもの。文字盤は、金沢市二俣町で作られる手漉き和紙をベースに、天然石を砕いて作られる岩絵具を塗り重ねており、インデックスには金箔を使用しています。(>置時計 | こないろのページへ)
タンブラー(アルチザン)
漆磨カップ(ウチキ)

針のない剣山(金森合金)

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