ころん、と素朴な美しさが
耳慣れた木々の魅力を肌で伝える椀
茶碗と箸は自分のものが決まっているけれど「お椀」は共通、という家庭も少なくない。味噌汁やスープなど、汁物は毎日の食卓に欠かせないもので、お椀は日本の食生活で重要なポジションを占める食器のはず。なのに、お椀は今ひとつ、軽くみられていないだろうか。
そんな暮らしのスタイルを変えたくなるお椀が「銘木椀」。誰もが一度は聞いたことのある6種類の木を使った、木目が美しいナチュラルな雰囲気のお椀だ。ふっくらとしたデザインは、両手でお椀を持ったとき、ぴったりと手のひらに寄り添ってくれる。厚みがあるので手で包み込んでも熱さを感じさせない。子どもたちにも安心して使ってもらえる逸品だ。それぞれの木の特徴を見比べながら、家族みんなで自分だけのお椀を選ぶのも楽しい。
ブナは、6種の中で一番白い木肌で、ナチュラルな雰囲気が人気の木。曲がりやすく扱いにくい木で、高い技術を要する木材だ。柔らかい木目を浮かび上がらせる漆加工も美しい。初めての漆器としても、ぜひ、おすすめしたい。
木を大切に使う心から生まれた
「毎日使いたい漆器」
銘木椀を生み出したのは、実用漆器の産地でもある小田原で70年以上の歴史を持つ薗部産業。製材から木地挽き、漆の仕上げまで、一手に手掛ける工房だ。長く、ケヤキのお盆を作り、世界に出荷していたメーカーだが、「自分たちが使うもの、使いたいものを作ろう」と、お椀づくりに乗り出した。
多くの漆器産地で、木が生える方向と同じ向きに器を削るのに対し、小田原漆器は、木が生える向きに垂直になるよう木を取る。丸太を少しでも広く使おうという心づかいは、木を大切に使う薗部産業のコンセプト「無理なく、無駄なく、土に還るまで、木を始末よく使い回す」にも現れている。
ナチュラルな木のお椀を毎日使う暮らしの中で、木の魅力だけでなく、木への敬意も伝えたい。そんな心意気すら感じさせる製品は、現代のライフスタイル、ニーズにもあって、多くのファンを獲得している。
商品詳細
生産地 | 神奈川県小田原市 |
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素材 | ぶな |
サイズ |
縦11.5×横11.5×高さ7.2cm ※型を使わず手で挽きだす製品のため、サイズは多少異なる場合がございます。 |
使用上のご注意
- 強い衝撃は破損につながりますのでご注意ください。
- 使用後に、長く湯水につけておかないでください。
- 洗った後は、水気をよく切り、直射日光の当たらないところで保管ください。
- 電子レンジや食器乾燥機のご使用はお避けください。