大舘工芸社

大舘工芸社

将来、使う人のことも考えた、こだわりの曲げわっぱ

伝統を受け継ぎ、次世代につながる曲げわっぱに

杉の特性を活かし、ご飯など、中の食材の風味をよりよくしてくれる容器として、再び注目を集めている曲げわっぱ。大館工芸社は、昭和34年創業。曲げわっぱの産地である大館でも、初心者に使いやすい曲げわっぱ製品を作っている。

天然秋田杉にこだわり、均一の木目を活かした弁当箱は、昔から伝わる形をそのままに、使いやすい大きさにこだわったもの。拭き漆の弁当箱や朱塗りの重箱、おひつなど、杉の特性が活かせる製品にもこだわっている。

使う人のことを考え、日常に溶け込む愛用品に

おひつや酒器など、杉のもつ吸湿性や香りが重要な役割をもつ製品は白木にこだわる大館工芸社。しかし、弁当箱の仕上げには、一部ウレタン塗装を使っている。「香りにこだわれば、白木がよい。でもメンテナンスが大変です。カビもはえやすくなります」。日常的に使ってもらうためには、扱いやすいことも重要なポイント。

だからこそ使う側のことを考えたウレタン塗装のお弁当箱も製造しているのだ。 毎日使うことで、味わいも扱いやすさも増す曲げわっぱ。使いやすくすることで、長くその人の暮らしによりそうものになって欲しい。大館工芸社の曲げわっぱの製法からは、そんな作り手の思いも感じられる。

(BUYER’S VOICE):

300年後のわっぱ業界を考える職人意識

最近の手作り弁当ブーム、天然素材ブームも相まって、特に人気が高まっている大館曲げわっぱ。大館工芸社の曲げわっぱも、常に品薄状態で入荷待ちになることも少なくない。「作れば売れるし、もっと生産スピードをあげたら?」と提案したことがある。すると返ってきたのは「そう思って、今、杉を植えているんです」という言葉だった。今作っている曲げわっぱの原料となっているのは、300年前に植えられた秋田杉。

300年前の人ががんばって、杉を植えてくれたからこと、今、わっぱ製品を作ることができているというのだ。原料に限度があるからこそ、商品が作り続けられるような製造をすることも、伝統を残すためには大切。そんな先を見据えた職人意識を教えてもらった気がした。 今、植えられた杉が大館曲げわっぱになるのは、300年後。その頃に、今の職人さんの思いがこもった曲げわっぱが、次世代の人々の暮らしの一部となるよう、緒にがんばっていきたいと、心から思っている。

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