山田硝子

山田硝子加工所

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繊細な直線と柔らかな曲線が描く唯一無二の輝き

江戸切子の中でも山田硝子が作る江戸切子は、優しく柔らかい雰囲気が魅力

その特徴を生み出すもとになったのは、明治時代にカットガラスの技術をイギリスから伝えた、カット技法の職人、エマヌエル・ホープトマンだ。彼が教えたのは研磨用の回転盤にガラスを押し当てて、繊細で優美な模様を彫刻するグラヴィール技法。この技術をホープトマンに学んだ一人が、山田硝子のルーツである山田栄太郎氏だった。 山田硝子では、受け継いだグラヴィール技法にヒントを得て、花切子の技法を開発。ガラスの表面をごく浅く削ることで、柔らかい曲線で草花や風景を描きだした。大胆さと繊細さ、直線と曲線。職人の感性が生み出す無限の組み合わせは、まるで、ガラスの上に一つの宇宙を作っているかのようにも見える。

イメージの枠にとらわれない表現を求めて

現在、山田硝子加工所は三代目。先代の輝雄氏は、「日本のガラス展」の大賞を始め、数々の賞を受賞した名工だ。現在、山田硝子の中心を担っている三代目の真照氏も、高い技術をもって、新たな江戸切子の表現を探求している。その成果が認められ、2017年にはトヨタ自動車が行っている「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」に51人の匠の一人として選出された。細い線を刻んだ菊繋ぎ文や八角籠目文に、小さな水玉を組み合わせたり、複数の色ガラス層からなる「色被せガラス」の特徴を活かしたデザインなど、江戸切子のイメージにとらわれない作品も多い。 江戸切子らしさを伝えながら「こんな江戸切子があった!」と思わせる作品を作る。そこには、これまで江戸切子を手にしていない人の暮らしにも、切子を溶け込ませたい、という思いも込められている。

【バイヤーMのポイント】切子の魅力を世界に! 三代目のチャレンジを応援したい

細い線と力強く滑らかな曲線が絶妙に組み合わさって刻まれたグラスを見たとき、どんな人がこんなデザインをするのだろう、と思った。うねる曲線に感じる色気や玉繋ぎ文の繊細さ。だから、お会いして、とつとつと作品を語ってくれた三代目の無骨な印象には驚かされた。 けれど、切子への深い愛情があるからこそ、この作品が生まれてくるのだということもわかった。江戸切子を日常の暮らしの中に取り入れることで「日々の暮らしを少しだけ、華やかに、楽しいものにしたい」という思いから、華やかな輝きをもった実用品を作り続けていることも話してくれた。 そんな三代目の思いは、他のジャンルの職人や酒蔵とのコラボ企画にも表れている。また、台湾でデザイン雑貨やおしゃれカフェが集まったスポットとして人気の「松山文創園区」で実演販売を行うなど、国外への展開も積極的だ。 「世界が注目する江戸切子」の第一歩が、ここからも始まっている。

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